008/山城真理さん

まいばら暮らしを楽しむ人008/山城真理さん

長岡でポーセラーツ教室を運営されています。

●お仕事はどんなことをされていますか?

自宅でポーセラーツ(食器づくり)の教室「ポーセラーツサロン ネロリ」を経営しています。ポーセラーツとは、たくさんの白磁や転写紙の中からお気に入りのデザインを選び、世界に一つだけのオリジナル食器が作れる習い事です。幅広い年齢層の方に楽しんでもらっています。また、週2回は大阪のホテル勤務、ということで、Wワークをしています。

●移住のきっかけになったことはなんですか?

2020年、コロナ禍で初の緊急事態宣言が出て自粛生活をしました。その際にお教室も初めて長期でお休みし、時間的に余裕ができたことから、「これから残りの人生を自分はどう生きたいのか?」ということを自問自答する良い時間になりました。

そして、思い描いた未来の理想の生活は“自然豊かな環境で心豊かな暮らしがしたい“だったのです。というのも、それまでお教室で借りていたマンションは大阪の心斎橋エリア。地下鉄の駅から徒歩30秒!という都会のど真ん中で、生徒さんにも通ってもらいやすいように、ということで選んだ場所でしたが、そもそも私自身はそういった“都会の便利で何でもある場所“にあまり魅力を感じなくなっていたのでした。

それには、以前20代のころに過ごしたオーストラリアでの暮らしが影響しているのかもしれません。当時お世話になったホストファミリーの家は自然豊かな場所にありましたが、週末になると近所の方やお友達の方とよくホームパーティーをされていました。
子供がいてもいなくても、いくつになっても人生を楽しむ姿勢にとても感銘を受けたことを今でも覚えています。そんなことがもしかして潜在意識の中にあったのかもしれませんね。

●移住の決め手はなんですか?

移住の場所を検討する際の条件は、自然環境が良く水がきれいな所。そして京都の実家から車で1時間程度で新快速と、出来れば新幹線が止まり、大阪市内への通勤が可能なエリア。そして、何より昔ながらの生活の営みが残っている街並みというのは地域選びの重要なポイントでした。
そして、実際に通勤経路や時間、費用など調べていくうちに、シャトル切符の存在を知り、これはすごい!!と。(笑)そんなこともきっかけで、移住のイメージがかなり現実化できるようになっていきました。

※シャトル切符・・・東海道本線の駅(~柏原 近江長岡 醒ヶ井)から米原へ行き新幹線に乗ると、半額程度で往復できちゃう切符。例えば京都なら3500円、大阪なら5000円くらいで往復できます。
シャトルきっぷ|お得なきっぷ詳細情報|JR東海

そして、もうひとつは米原市の空き家対策研究会の『恋する空き家プロジェクト』のHPです。
それまで色々な地域の役所のHPなども見てきましたが、米原市のそれは、とても具体的で分かりやすく、実際に移住された方々の暮らしぶりもよく分かり、なにより市が移住者を受け入れてくれる体制がしっかりしているんだなという印象をうけました。
実際、空き家対策研究会に問合せをした際も、とても丁寧に対応して頂き、気付けば、“米原市一択“になっていました。
ちなみに、空き家対策研究会のHPは、移住した今も定期的にチェックしているお気に入りのサイトです(笑)。

びわ湖の素・米原 空家リフォーム補助金/米原市
※このほかにも新幹線通勤等 移住者に対する補助金が用意されています。

●米原市を拠点にしてみて、良かったところはどこですか?

実際に住んでみて、ご近所の方々もとても良くしてくださいます。よく言う田舎ならではのしがらみとかではなく、つかず離れずの距離感がちょうどよく、とても暮らしやすい地域だと思います。
昨年から、家の隣の畑もご近所さんに借していただき、家庭菜園を楽しんでいます。もちろん、今まで畑をしたこともありませんし、全くの素人ですが、何かわからないことがあったらご近所の方々に教えていただいたりしています。
この令和の時代に、都会ではありえないような、昔ながらのご近所さんとの繋がりや助け合いの気持ちみたいなものがここにはまだ残っているんだなぁ・・・と温かい気持ちになり、本当に移住してきてよかったなぁと日々感じています。

●大阪での暮らしと米原の暮らしで変わったことは?

都会に住んでいたら、高い家賃やローン、右から左にお金が流れていきます。米原ではその分生活コストが抑えられるので、趣味など自分の楽しみの為に、よりお金が使えるようになりました。

社会全体の流れをみても、コロナ禍をきっかけに豊かさの定義みたいなものが少しずつ変わってきているように感じます。一昔前の昭和や平成の時代は、都会に住み、ブランド品や高級ショップなど、豊かさを自分自身の外に、非日常の中に求める時代から、今は、おうち時間を楽しんだり家のDIYやインテリア等、普段の日常生活の中に豊かさを見出していくような…そんな変化が生まれてきているように感じます。
私自身も、都会の便利な暮らしも経験したうえで、今は断然“田舎暮らし“が心地よくゆったりとした時間のなかで毎日この土地に癒されて過ごしています。

●米原市はどんな方におすすめですか?

昔ながらの街並みや生活風景、どこか懐かしく感じる景色が米原市にはたくさんあります。ですので、そういった街並みの良さを感じられるような方には最高な場所だと思います。
あとは、意外と京都や名古屋、大阪までも通勤圏内なんです。例えば新快速で京都駅まで約50分、新幹線なら19分!大阪へも新幹線なら35分です!!
しかも、シャトル切符で在来線の値段とさほど変わらない値段で新幹線に乗れますので、都会で仕事はしているけど子育ては自然豊かな場所でしたいと思っている子育て世代の方々にもかなりおすすめです。

●これからについてと、米原市のおすすめ度を教えてください。

ポーセラーツのお教室をこれからも続けていきながら、家全体のリフォームをしていきたいです。自分好みの空間になるように、地元の業者さんにお願いしたり、自分自身でできる所はDIYしたり、少しずつですがこれから10年くらいかけて完成させていく予定です。
そして、それが完成したあと、家の2階で、女性専用のゲストハウスがしたいなぁと夢は膨らんでいます!
それから、家庭菜園もどんどん色んな野菜づくりに挑戦していきたいです。いずれは、自分で食べる野菜は全て自分で育てた無農薬の野菜で賄えれば最高ですね。

米原市のおすすめ度は…もちろん150パーセントです!!

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