【東京】→【米原市】2022年オフィス開業予定<後編>

2022年に米原市でオフィスを開設予定のオカモトさんにインタビューを行いました。

Q:米原の「ここがいい!」と思うポイントは?

まず、いろんな面でポテンシャルが高いと思います。自然との距離が近いので四季がはっきりしていて、米や野菜などの食べ物もおいしい。いい意味で何もないからこそ、いろんなことが始めやすいし、おもしろい地域だと思います。
その一方で、いざ都会に出たいと思ったら京都にも大阪にも電車一本で行けるし、名古屋も近いんですよね。そして極めつけに、災害が少ない。僕が短期間で気づいただけでもこれだけあるのだから、まだまだたくさんの魅力が隠されていると思っています。

Q:米原にある建物の特徴は?

私は東京で岡本さんと一緒に、古くなっていく賃貸物件をどう再生するかを考えるセミナーなどを開催している設計士の高橋といいます。
この辺りの家を見てまず気づいたのは、木材の質が違うということ。東京都内では一般的にはスギ、良くてヒノキが使われているのですが、米原では、家の太い柱にケヤキが使われているんです。ケヤキはなかなか手に入らない貴重な木材なので、これはすごいなと思いました。
また、木材の寿命は50〜60年がピークなのですが、この辺りの古民家は築70年でもまだまだしっかりしています。冬の寒さが厳しいことで虫が付きにくかったり、強い風に負けないように瓦を重くしていて、さらに雪の重さに耐えられるように太くて丈夫な柱が使われていたり。梁と鴨居の両方で上からの重さを支えているのも、この地域の特徴だと思います。骨組みが丈夫なので、うまく直したら新築を建てるよりいい建物ができるでしょう。日本家屋が好きな人にはたまらないと思いますよ。

Q:これから米原でどんなことがしたいですか?

今、コロナ禍の影響でワーケーションが注目され始めています。だから僕が購入した物件を改装して、都市部で働いている人たちが米原を訪れて長期滞在ができるような場所をつくろうかと考えています。本格的な厨房設備を入れて、地元の料理人に来てもらっておいしい料理が食べられる場所にしたら、もっといろんな人に利用してもらえるようにもなるでしょう。
また、米原には魅力的なスポットがたくさんあるので、米原駅前と、醒井(さめがい)や伊吹といった市内の観光スポットをサイクリングでつないだらおもしろそう。サイクルステーションを市内にいくつかつくって、遊びのレンタサイクルというよりスポーツ色の強い本気のサイクリングができるようにしたら、他にはない楽しみを味わってもらえるんじゃないか、事業としてどうデザインできるかな、そんなことを今考えています。

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