009/牛島隆敬さん

まいばら暮らしを楽しむ人009/牛島隆敬さん(牛島隆敬建築設計事務所)

米原駅の近くに自ら設計した自宅兼「牛島隆敬建築設計事務所」を構え、個人で経営されています。建築の仕事以外でも、まちづくりやブランディング、デザインの企画など多岐にわたり、県外や都心部でも幅広く活躍されています。

移住のきっかけになったことはなんですか?

もともとは妻が仕事の転勤で隣の長浜市に移住しました。妻は都会のがつがつした闘うような働き方よりも、「地方でのんびり働きたい」という気持ちがあったようです。夫婦共に移動の多い仕事なので、家を建てる場所は米原駅の近くの地域に決めました。

わたしは移住前からのつながりもあり東京や他の地域での仕事のために車で移動することも多いのですが、米原からは各方面へ行きやすいです。妻は月に二回ほど東京などの出張に行ったりもするので、歩いて10分で新幹線に乗れるというのはとても便利です!!

米原を拠点にしてみて良かったところはどこですか?

かなりゆったりした生活になりました。特に休日の過ごし方。もともとアウトドアが好きでしたが、都会から遊びに行こうとすると一苦労。家からちょっと行けば自然で遊べるのは大きな魅力です。琵琶湖まで走ったり、川や山へも行きます。釣りもしますし、庭で焚き火やBBQをして楽しむこともあります。

一方で、平日に関しては移住前とそこまで大きな変化はありません。東京でも仕事をすれば移動が伴いますが、人の多い通勤電車で一時間揺られているのと、車で一時間半~二時間移動するのって、快適さで言えば後者の方が良かったりします。

米原にはポテンシャルのある建物も地域資源もたくさんあることにも気づきました。それらを生かした家具や木工などの商品プロダクト・街全体のデザインを通して米原の魅力をリデザインできたらと思います。都会の人は「高くてもいいもの」への関心が高い。米原で作ったものの価値を、都会や海外の人たちに対して売り出していけたらと思っています。

他には、住むための改修とは少し切り口の違った空き家の活用なんかもできたらと考えています。都内にはスペースがありません。友人の中には「田舎に工房やアトリエなどを構えたい」という人もいるので、需要があるのでは?と思います。

そんな風に、ここに住んでいると「これからは自分もこの地域で仕事を創っていきたい」という想いが湧いてきます。

牛島さんから見た、米原のおすすめ度は何%?

どこの地域に行ったって、全員に「絶対合う」というのはあり得ません。だから、おすすめ度といわれたら80%くらいなのかな?でも、米原では市内で違った暮らし方が選べるのが魅力なのかもしれません。

 例えば、仕事をしたり、都会に頻繁に出たりしたい人には我が家のような駅前の暮らしがおすすめ。都会にも出やすいので、「都会と同じようにバリバリ働きたい!」「でも休日はゆっくりしたい」という人にも合っていると思います。米原でも都会的な暮らしができるんだよって伝えたいです。こちらでは「仕事も大切にしたい」という人に、よく出会います。田舎の暮らし方の選択肢として、まだまだそういう魅力を知らない人も多いんじゃないかと思います。

駅周辺の地域は新しい家も建っていて、あまり干渉されることがなく、田舎っぽいしがらみや付き合いは少ないです。都会らしさも田舎らしさも捨てずに過ごせる“いいとこ取りの暮らし”。いろんな田舎がありますが、この辺りは都会風をふかしても大丈夫な場所とも言えます!(笑)
市内でも山の方はまた違う雰囲気なのかもしれませんが…。それを選べるのもいいところなのかもしれません。

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