まいばら暮らしを楽しむ人011／坂本正行さん
航空機メーカーにて勤務し、翼や胴体といった巨大な航空機部品をアメリカまで航空輸送する業務を担当しています。
●移住のきっかけになったことはなんですか？
もともと「琵琶湖が大好き」でした。カヤック・バス釣り・山登りなどアウトドアが好きで荷物も多いので住む場所には、それなりの間取りも必要。名古屋で部屋を探そうとすると、家賃が高いんです。それに駐車場代も…。それに、毎週末のように滋賀へ遊びに来ていたので交通費もかかります。
コロナ禍に職場からリモートワークを告げられ、交通機関をなるべく使わないようにとの指示が出たとき、「あれ？それなら米原に住んだらいいのでは…？」と気づいてしまったんです。家賃と交通費、通勤費等を含めて実際に細かく計算してみると、名古屋に住んでいるよりも全体のコストが抑えられることが発覚。その後、米原駅前のビジネスホテルに３泊４日しながら、実際に仕事に通ってみました。
この夢のような生活は実現可能なのか？とシュミレーションしてみてから、移住を決断しました！
名古屋で乗り換えて職場まで通うようになったのですが、なんとびっくり、通勤時間は慣れてしまえばセントレアまで１時間ちょっとしかかからないんです！しかも、米原からだとたいてい座れるので快適。仕事を変えずに、米原に住んでこんな通勤生活ができること。
たくさんの人が気づいてしまって電車が混むのも困る！本当は秘密にしておきたいくらいに、この生活を気に入っています。(笑)
●この地域の好きなところ
関西人のあたたかさや文化が好きで、「できるだけ西に寄りたい」って思っていました。特に、滋賀県にある「三方よし」という考え方が好き。「自分」と「相手」だけでなく、第三者や社会が嬉しいかどうかで判断することは、すごく大切な考え方だと思います。毎日責任者という立場で仕事している中で、この考え方を活かして全体最適を心がけています。
●米原を拠点にしてみて良かったところはどこですか？
いつでも釣りをしに琵琶湖にいけるようになったのが嬉しいのはもちろんですが、ここから愛知県へ通勤するからこそ受けている恩恵もあります。名古屋駅を経由するので、田舎に住みながら、名古屋で物が買えるんです。職場の近くに住んでいると通勤は時間もかからず楽だけれど、その周辺で生活が完結してしまうということでもあります。大きく動いていることで、田舎では手に入らないものが手に入る、そんな嬉しい面もあります！
仕事が厳しいほど、生活の中に心地よさを求めてもいいんじゃないかと思います。パソコンの前で一日中座ってややこしいことをしているのだから、休日はゆったり、自然の中で過ごしたいじゃないですか。わたしはもともと子ども時代を田舎で過ごしたこともあって、田舎に来ると自然と心が落ち着きます。
人はやっぱり、育った環境やふるさとに心地よさを感じるのではないでしょうか。人格形成の行われた時期と感覚が合う場所に戻りたくなる。おいしいものも手軽に入るし、故郷の心地よさみたいな、落ち着く場所として住む場所を選んだら良いのではないかと。私自身、この場所に住むという選択肢が見つからなかったら、いろんなことが厳しかったかも…と思うことがあります。
●これからやってみたいことは？
国際的な仕事をしている中で、同僚の生活スタイルにも大きな影響を受けました。アメリカの郊外にも会社の工場があるので、出張の際に同僚の家に招いてもらうことがあるのですが、そこで「田舎で半自給自足する」みたいな生活と出会って。いつかわたしもこんな暮らしができたらなと…！そういう面で言っても、滋賀に住んでいることは総合的にポテンシャルが高いです。
実は、米原市で彼女と一緒に住みたい！と思っていて、7月に開催した米原市の移住見学会にも一緒に参加しました。
主催者皆様の力強い後押しのおかげで、米原の魅力が伝わったようで彼女も前向きになってくれて、先日無事、入籍が決まりました（照）！まずはマンションに住んで地域のことを知り、時間をかけてどこに住むか、どんな生活をするかを考えていきたいです。いつかは古民家を改修して住んでみたいなとも思います。
「この地域でやってみたいこと」と言われるとアイディアはたくさん出てきます。得意な英語を活かし、この田舎から国際的に羽ばたくお手伝いが何かできないかなとか、海外の方々を受け入れるゲストハウスとか。駅前ですら夜やっている店が少ないので居酒屋をするのも面白そうだし、都会に比べて遅れている先進技術の浸透が進んだら、もっとみんなが暮らしやすくなっていくんじゃないかなとか。現状は地域の外へ仕事に通う毎日ですが、考えることが好きなので、わくわくします！
●坂本さんから見た、米原のおすすめ度は何％？
期待を倍以上に越えていきます。200％！
